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同期電動機 6600kW-22P
場所: サウジアラビア

新規納入品の振動値の異常における点検依頼で、SVとしてサウジアラビアを訪問。
点検の結果、対象機はコンプレッサー用電動機でクランクシャフトの構造から電動機シャフトに影響していることが判明。回転子に不具合懸念事項があるため近隣のメンテナンス工場へ移し、分解調査を実施した。

分解調査の結果、電動機のスパイダー部にクラックを発見し、スパイダーシャフトを取り換えることが決定した。

使用できる部品は可能な限りそのまま使用したいというお客様のご意向があり、回転子ポール、励磁機を引き抜いての作業が決定。
励磁機の引き抜きは通常メンテナンスを行う上では想定されておらず、嵌め合い部の締め代が厳しく繊細な部品が使用されておりより強い責任感を感じながらも実施。
裸火の養生、締め代から使用火器の判断には苦労を要した。


~その後の作業の様子~

全ての準備を整え作業員の方と作業開始。熱し過ぎないようタイミングを見計らいジャッキを利かしていく。励磁機ハブは平然と動かない、皆息を殺しながら熱し続けるもビクともしない、そこで軸端に衝撃を与えるように作業員に指示。
作業員が振りかざす軸端への一撃!ばこーん!動かない!更に一撃!ばこーん!
その時、ハブが目を覚ましたように数ミリ飛びぬける動きが見えた!抜け始めた!
「やら-!!やらー!!💦(日本語:いけいけー!!)」
サウジの酷暑の中、裸火で周囲温度を上げながらも戦いは終えられた。